質問者：20代後半・会社員・付き合って1年
彼（30代前半・会社員）とは付き合って1年ほど経ちます。彼はもともと真面目で責任感が強く、周囲からの評価も高い人です。ただ、今年に入ってから職場の体制が変わり、彼の部署にも新たな業務が増えたらしく、かなり忙しくなったと聞いています。私は少し前から、彼とのコミュニケーション頻度ががくんと減ったことが気になっており、不安になっています。
具体的には、仕事終わりにLINEでやりとりをする際、これまでは1日おきくらいに長文メッセージが来ていたのに、最近はスタンプだけで済まされたり、一言だけ返信があってそれっきりという状態が続いています。電話もしばらくしていません。以前は毎週末には必ず「週末どうする？」と連絡があって、一緒にランチやショッピングに出かけるのが当たり前でした。ところが最近は週末が近づいても彼から誘いはなく、私から誘うと「疲れているから、ちょっと休みたい…」と断られることが増えています。彼に「どうしたの？」と尋ねても、「あまり気にしないで。少し仕事が立て込んで忙しいだけだから」と言われるだけで、踏み込んだ話はしてくれません。
私としては、そもそも彼が体調面やメンタル面で大丈夫なのかが心配ですし、「自分に対して気持ちが薄れてきたのではないか」「彼に負担をかけてしまっているのでは」といった不安もどんどん募っています。普段は「大丈夫だよ、無理しないでね」と気遣うようにしていますが、正直言って何も話してくれない状況が寂しくて、私自身も落ち込むことが増えました。
友人に相談しても「忙しいだけじゃない？ あまり詮索して彼を追い詰めない方がいいよ」と言われるのですが、そのとおりに放っておいていいのか、あるいは私からもう少し積極的に気にかけてあげるべきなのか、判断がつきません。過度に干渉するのはよくないと思いつつも、このまま関係がギクシャクしてしまうのではないかと不安で仕方ありません。
こんな状況のとき、恋人としてどう向き合うのがベストなのでしょうか。彼の負担にならないように優しく接しつつ、私の気持ちも素直に伝えていきたいとは思います。でも、一方で彼へ踏み込むことで余計にストレスをかけてしまわないかと心配なのです。皆さんなら、どう対処しますか？ アドバイスをいただければ幸いです。
回答者：小早川美祐
パートナーとしてできることは次の3つに大きく分けられます。
はじめまして。文章を拝見し、彼の職場環境の変化による精神的・身体的な負担、それによって生じるコミュニケーション頻度の減少に対して主さんご自身が大変お悩みになっている様子が伝わってきました。まず第一に、相談文からは彼が過剰な責任感や忙しさに押しつぶされそうになっている可能性を感じます。彼としては「今は職場での仕事が最優先」という状況になっており、あなたとのやりとりを大事に思いつつも、エネルギー配分がうまくいかずに最低限の連絡しかできていないのではないかと推察できます。
こういうとき、パートナーとしてできることは次の3つに大きく分けられます。第一に「まずは彼を安心させること」。彼が忙しい時期やストレスフルな環境に置かれているときほど、「自分を理解してくれている人がここにいる」という安心感が大切になります。具体的には、彼が「いまは大変だけど気にしていないよ」と感じられるように、ねぎらいの言葉や「いつでも話したくなったら聞くよ」と伝え、無理に聞き出そうとはしない姿勢を示してあげましょう。
第二に「自分の不安とさみしさを適切に伝えること」。パートナー同士は、ただ相手を思いやるだけでなく、自分が感じていることを正直に伝えることで、お互いの距離を保つことができます。主さんが「寂しい」「不安」と感じている気持ちは、本来は悪いものではありません。適切なタイミングで、「あなたが忙しいのはわかっているけど、私は少し寂しく感じることもある」というように素直に伝えてみてください。ただ、その際は責める口調にならずに「私はこう感じている」という柔らかな態度と言葉を選ぶことがポイントです。そうすると、彼の方も「無理をさせてしまっているかもしれない」と気づき、少し気持ちを向けられる余裕が生まれるかもしれません。
第三に「彼を必要以上に追い詰めない環境をつくること」です。多忙な状況では、それ以上のプレッシャーを感じると、彼も逃げ場を失ってしまいます。彼が話したいと思ったときに話せるよう、ある程度の物理的・心理的スペースを確保しつつ、どこかで『一緒にリラックスできる時間を持てるといいね』と提案してみるのもオススメです。例えば「忙しいのはわかるけれど、もし少し落ち着いたら夜に一緒にオンライン映画を観よう」とあらかじめ声をかけておくなど、気軽で負担にならないプランを共有しておくと、彼の励みになることがあります。
最後に、もし彼があまりにもストレスや疲労をためこんでいるようであれば、睡眠の質を上げる工夫やカウンセリングの利用なども一案です。あなたが積極的に提案するというよりは、「こういうサービスがあるよ」「疲れているなら一度検討してみない？」と優しく紹介する程度で十分です。彼が自分で「必要だ」と感じれば、自然と助けを求める方向に進むでしょう。
職場の忙しさはいつかは緩和されることが多いですが、その間のコミュニケーションスタイルが今後の関係の基盤にもなります。あなた自身をあまり追い詰めすぎず、「今できるベスト」の距離感を探りながら、彼を思いやる言葉をかけ、自分の寂しさや不安も無理せず伝えていくことを大切にしてください。そうすることで、彼も安心してあなたの存在に支えられるはずです。どうか焦り過ぎず、長い目で関係を育てていってくださいね。
