質問者:カントリー
はじめまして。30代の社会人、カントリーと申します。来月のはじめに、とある資格試験を控えています。仕事が終わってから勉強しているのですが、もう試験まで1か月もありません。勉強のペースは悪くないものの、当日になって急に頭が真っ白になるんじゃないかとか、何か忘れ物をしてしまうんじゃないかとか、いろいろ不安になっています。
そこで、試験前日の過ごし方や、当日の朝にやっておくと縁起が良いジンクスなどがあれば教えていただきたいんです。以前高校受験のときに「前日はカツ丼を食べる!」なんていう人を見かけましたが、私はあまり受験の経験が多くなく、皆さんがどんなことを気をつけているのか、何をすれば心が落ち着くのか知りたいと思っています。
ちなみに、私は心配性で、ギリギリまで勉強してしまうタイプです。でも当日寝不足になるのは避けたいので、前日は早めに布団に入りたい気持ちもあります。試験会場は電車で1時間ほどの場所なので、家を出るのが朝早くなるため、寝不足は絶対に避けたいのが本音です。
試験当日の朝ごはんも迷っています。普段はパン食ですが、こういった特別な日の朝はどんなものを食べたら良いでしょうか? 「緊張しにくい」「体に負担が少ない」など、実体験ベースでも構いません。どんな小さなことでもいいので、ぜひ皆さんのご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします!
恋愛カウンセラー・心理アドバイザー 小早川美祐

試験直前に焦って眠れなくなるのでは」と不安になる気持ちは、とても自然なことです。
はじめまして、小早川美祐と申します。普段はカウンセリングの場で、心の持ち方やコミュニケーションがもたらす効用についてアドバイスをしております。今回は資格試験を控えたカントリーさんのご相談、興味深く拝見しました。
カントリーさんが「試験直前に焦って眠れなくなるのでは」と不安になる気持ちは、とても自然なことです。人は大事なイベントを控えると、良くも悪くも神経が敏感になります。これは人間の防衛本能が働いていて「本番で失敗しないように」と脳が一生懸命動いているからなのですね。ご自身を責めるのではなく、「これは私が真剣に取り組んでいる証拠なんだ」とポジティブにとらえてみてください。
実際、前日はギリギリまで勉強したくなる方も多いですが、脳がオーバーヒートしてしまうと当日の午前中に集中力が低下する可能性があります。私がおすすめするのは「前日は1〜2時間の軽い復習にとどめる」ということです。その代わり、それまでにやってきた勉強を整頓する目的で、ノートや資料の必要なところに付箋を貼る、マーカーで再確認したいポイントを色分けするなど、“見直ししやすい形”を作っておくと安心感が得られます。
試験当日の朝の食事は、できるだけ負担をかけないものが良いでしょう。ヨーグルトやフルーツ、シリアル、あとは味噌汁やスープのような温かいものがあると、気持ちが落ち着きやすいです。人によっては炭水化物(おにぎりやパン)をしっかり摂りたい場合もあるでしょうから、無理に変えなくてもOK。ただし、緊張から胃の不調を起こしやすい方は、消化の負担を少なめにしておくと安心ですよね。
それから、ジンクスについては「自分を鼓舞できるものなら何でもアリ」です。前日に“カツ”や“合格祈願のお菓子”を食べるのも、幸運グッズを持ち歩くのも、「自分でできるお守り」を整えるという意味でとても良いと思います。小さなことかもしれませんが、当日ちょっとした不安がよぎったときに「でも私はゲン担ぎをちゃんとしてきた、きっと大丈夫!」と前向きに思えるのは大きなプラスになるのです。要は、いかに自然に自信を高められるかがカギといえるでしょう。
もう一つ大事なのは、“自分なりのリラックス法”を見つけておくこと。例えば腹式呼吸でゆっくり息を吸って吐く時間を数える、首や肩をぐるっと回して筋肉をほぐす。試験会場で席に着く前に、トイレにこもって深呼吸をする……など、ちょっとしたことで構いません。これによって心と体が落ち着き、余計な緊張を和らげる効果があります。
最後に、心配性の方におすすめしたいのは「やれることはやった」と自分に言い聞かせる習慣です。夜眠る前や朝起きたタイミングで、鏡の前で自分の目を見て「ここまで勉強頑張ったんだ、あとは最善を尽くすだけ」と声をかけてあげてください。人は自分の口から出た言葉に意外と説得力を感じるものなんです。セルフカウンセリングの一種として、ぜひ取り入れてみてくださいね。
カントリーさん、緊張感が強いのはそれだけ真面目に取り組んできた証です。前日と当日にほんの少しの工夫を取り入れるだけで、当日のパフォーマンスを最大限に高められるはずです。落ち着いて挑めるよう、今のうちにゆとりをもった計画を作り直してみてください。心から応援しています!